野上裕章さんによるひとり語りと、紋のお料理による舌鼓の会のお知らせです。
6月特別講演
『ひとり語りと舌鼓の夕べ』
① 6月24日(金)
② 6月25日(土)
両日とも
・お一人様15,000円(税込)
・30名様限定
※語りべ観覧・会席料理・お飲み物(ビール、日本酒、ソフトドリンク)込
18:00 開場
18:30 開演
19:30〜21:00 御食事
※お申し込みの締切は、6月19日(日)とさせていただきます。
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6月24日(金)のひとり語り
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泉鏡花作『絵本の春』
荒れ果てた屋敷町の裏小路、ある日、ひとりの少年「私」が、一軒の土塀から庭を覗いていました。視線の先には「貸し本」の文字。そこを、父親の友人である小母(おば)さんに見つかります。家に連れていかれて説教をされるのですが、その時、小母さんから聞かされた怖いお話に震え上がることに。しかし少年は、その話に出てくる美しい女性が営む、夜にしか現れない不思議な貸し本屋へと向かい、本を借りるのですが…。
新町・彦三町界隈を舞台にした、鏡花の少年時代を思わせる「私」の物語。原作は私たちには馴染みの少ない文語体ですが、語りで聞くと意外にスッと入ってくる、そんな〝ひとり語り〟ならではの面白さもお楽しみください。
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6月25日(金)のひとり語り
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藤沢 周平作『山桜』
武士の娘・野江は、最初の夫とは死別し、磯村庄左衛門と再婚していました。磯村家は金貸しを営んでいましたが、野江はその家風や、夫・庄左衛門ともソリが合わず、心には投げやりな思いを抱えていたのです。ある日、叔母の墓参りの帰り、美しく咲く桜に見とれ、その一枝が欲しくなって手折ろうとするのですが、わずかに手が届きません。すると一人の若侍が声を掛けてきて、桜を折り取ってくれます。偶然にもその若侍・手塚弥一郎が、以前、野江の再婚の際に持ち込まれた縁談のひとつの相手であったことを知ります。当時に想像していた恐い侍像とはまったく違う印象であることから、野江の心は少しずつ手塚へ。そんな中、思いがけない事件が起こるのです…。
どうぞみなさま、お楽しみに!
両日とも30名様限定。
お申し込みの締切は6/19(日)となっております。